多くの専門医連携の中でも、お子様にとって特に重要なのが小児歯科専門医と矯正専門医の協力体制です。
お子様の口腔内は日々成長・変化しています。乳歯から永久歯への生え変わり、顎の骨の発育、噛み合わせの形成など、この時期にしか起こらない変化が次々と進行します。
歯並びや噛み合わせの問題は、この成長の過程で生じることが多く、「いつ発見するか」「いつ治療を始めるか」によって、将来の結果が大きく変わります。
当院の小児歯科では、「治療」よりも「予防」を大切にしています。虫歯になってから治療するのではなく、虫歯にならない口腔環境をつくること。
そして、お子様が歯医者さんを怖がらず、自分から進んで通えるようになること。この2つを目標に、お子様と保護者の方に寄り添った診療を行っています。
当院には日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医が複数在籍しています。小児歯科専門医は全国の歯科医師のうちわずか約1%しかいない、子どもの歯科治療に特化した専門家です。
お子様の成長発育を熟知した専門医が、乳歯が生え始める0歳から永久歯が生え揃う中学生頃まで、長期的な視点でお子様の口腔の健康を見守ります。
当院には、小児歯科専門医のほかに、矯正専門医、口腔外科医、補綴専門医など、各分野の専門医が在籍しています。
お子様の口腔内の問題は、虫歯だけでなく、歯並び、外傷、顎の発育など多岐にわたります。それぞれの問題に対して、専門知識を持った歯科医師がチームで対応することで、より質の高い治療を提供できます。
保護者の方が複数の医療機関を回る必要はありません。すべての専門医が同じ院内にいるため、情報共有がスムーズで、お子様にとって最適な治療方針を迅速に決定できます。
多くの専門医連携の中でも、お子様にとって特に重要なのが小児歯科専門医と矯正専門医の協力体制です。
お子様の口腔内は日々成長・変化しています。乳歯から永久歯への生え変わり、顎の骨の発育、噛み合わせの形成など、この時期にしか起こらない変化が次々と進行します。
歯並びや噛み合わせの問題は、この成長の過程で生じることが多く、「いつ発見するか」「いつ治療を始めるか」によって、将来の結果が大きく変わります。

例えば、永久歯が生えるスペースが足りないケースを考えてみましょう。6〜8歳頃にこの問題を発見できれば、顎の成長を利用してスペースを広げる治療が可能です。
しかし、顎の成長が終わった後では同じ方法は使えません。結果として、永久歯を抜いてスペースを確保する矯正治療が必要になることもあります。
つまり、同じ症状でも、発見と介入のタイミングによって、治療の負担、期間、費用が大きく変わるのです。
小児歯科と矯正歯科が別々の医院にある場合、保護者の方が「そろそろ歯並びが気になるから矯正歯科に行こうかな」と思った時点で初めて矯正の相談が始まります。
しかし、その時点ではすでに最適なタイミングを逃していることも少なくありません。

当院では、小児歯科専門医が定期検診のたびにお子様の歯並びや顎の発育を継続的にチェックしています。そして、少しでも気になる兆候があれば、その場で矯正専門医に相談できます。
「この子の顎の成長パターンだと、いつ頃介入するのがベストか」「今すぐ始めるべきか、もう少し待つべきか」といった判断を、2人の専門医が情報を共有しながら行います。
保護者の方が気づく前に、専門家の目で問題を発見し、最適なタイミングで治療を提案できる。これが、小児歯科専門医と矯正専門医が同じ院内にいることの最大のメリットです。
虫歯予防のための定期検診の中で、歯並びのチェックも同時に行われるため、保護者の方が別途矯正歯科を探して予約を取る手間がありません。お子様の成長記録、口腔内の写真、レントゲン画像などがすべて院内で共有されているため、説明の重複や情報伝達のずれも起こりません。
「虫歯予防は小児歯科、歯並びは矯正歯科」と分けて考える必要がなく、お子様の口腔の健康をトータルでお任せいただける体制を整えています。
当院の小児歯科では、虫歯を治すことよりも、虫歯をつくらないことを重視しています。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすい特徴があります。また、一度虫歯になった歯は、治療をしても元の健康な歯には戻りません。だからこそ、虫歯になる前の予防が何より大切なのです。
定期的な検診とフッ素塗布、シーラント、正しいブラッシング習慣の確立。これらの予防処置を継続することで、「生涯虫歯ゼロ」も決して夢ではありません。お子様の将来の歯の健康のために、一緒に予防に取り組みましょう。

お子様の口腔の健康を守るためには、保護者の方のご協力が欠かせません。当院では、保護者の方との情報共有を大切にしています。
治療を行う前には、お子様の口腔内の状態、必要な処置、治療の流れについて、写真やレントゲン画像をお見せしながら分かりやすくご説明します。ご不明な点があれば、遠慮なくご質問ください。
治療後には、本日行った処置の内容、お子様の様子、ご自宅での注意点などを詳しくお伝えします。ご自宅でのブラッシング方法や食生活のアドバイスも、お子様の年齢や口腔内の状態に合わせて個別にお伝えしています。
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大切な歯を守る治療
小児歯科で最も大切なことの1つは、お子様に「歯医者さんは怖くない」と感じてもらうことです。幼少期に歯科治療で怖い思いをすると、大人になっても歯医者さんを避けるようになり、結果として歯の健康を損なうことにつながります。
当院では、お子様が歯科医院に良いイメージを持ち、自分から進んで通えるようになることを目指しています。
初めて来院されたお子様や、歯医者さんに苦手意識のあるお子様に対して、いきなり治療を始めることはありません。緊急性のある場合を除き、無理やり治療を行うことは決してしません。
まずは「トレーニング」から始めます。診療台に座ってみる、器具を見たり触ったりしてみる、お口を開ける練習をする。このような小さなステップを積み重ねることで、お子様は徐々に歯科医院の雰囲気に慣れていきます。
「今日はここまでできたね」と一つひとつの成功体験を積み重ねることで、ほとんどのお子様が数回の来院で治療を受けられるようになります。
当院では、お子様専用の診療室をご用意しています。大人の患者様の治療風景が見えない、お子様だけの空間です。明るく温かみのある雰囲気の中で、お子様はリラックスして治療を受けることができます。
「他の患者さんに泣き声が聞こえたら迷惑かも」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが、専用の診療室なのでご安心ください。

「歯医者さんに連れて行くのは、まだ早いかな?」と思われる保護者の方も多いかもしれません。しかし、乳歯が生え始める生後6ヶ月〜1歳頃からの受診をおすすめしています。
この時期に受診することで、乳歯のケア方法や離乳食の与え方、虫歯予防のポイントなど、保護者の方が知っておくべき情報をお伝えできます。また、早い段階から歯科医院の雰囲気に慣れることで、将来治療が必要になった際もスムーズに対応できます。
「何歳から受診すべきか」に明確な決まりはありません。まだ一度も受診されていない場合は、何歳からでも構いませんので、お気軽にご来院ください。
「乳歯はどうせ生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」と思われていませんか?実は、これは大きな誤解です。
乳歯には、永久歯が正しい位置に生えてくるための「ガイド」としての役割があります。乳歯が虫歯で早く抜けてしまうと、隣の歯が倒れ込み、永久歯が生えるスペースがなくなります。その結果、歯並びが悪くなることがあります。
また、乳歯の虫歯が進行して根の部分まで感染すると、その下で成長している永久歯に悪影響を及ぼすこともあります。乳歯の健康は、永久歯の健康に直結しているのです。

以下のような症状や気になる点がある場合は、早めにご相談ください。
フッ素は、歯のエナメル質を強くし、虫歯菌が出す酸に対する抵抗力を高める効果があります。また、虫歯菌の活動を抑える働きもあります。
当院では、お子様の年齢や虫歯リスクに応じて、適切な濃度のフッ素を定期的に塗布しています。
痛みはまったくありませんので、小さなお子様でも安心して受けられます。3〜6ヶ月ごとの定期的な塗布をおすすめしています。

奥歯の噛む面には細かい溝があり、食べかすや汚れが溜まりやすい構造になっています。この溝は歯ブラシの毛先が届きにくく、お子様が自分で磨いても汚れが残りやすい部分です。
シーラントは、この溝を歯科用の樹脂で埋めて、汚れが溜まりにくくする予防処置です。
特に、生えたばかりの6歳臼歯(第一大臼歯)は虫歯になりやすいため、早めのシーラント処置をおすすめしています。

TBI(Tooth Brushing Instruction)とは、正しい歯磨きの方法を身につけるための指導です。
お子様の年齢や手先の器用さに合わせて、自分で上手に磨けるようになるためのコツをお伝えします。
鏡を見ながら一緒に練習したり、染め出し液で磨き残しをチェックしたりしながら、楽しく歯磨きを学べるよう工夫しています。

小学校低学年頃までは、お子様自身の歯磨きだけでは磨き残しが多くなります。
保護者の方による仕上げ磨きが欠かせません。
お子様の口腔内の状態に合わせた仕上げ磨きのポイント、嫌がるお子様への対処法などをお伝えします。

虫歯予防には、歯磨きだけでなく食生活も重要です。
虫歯になりやすいおやつ、なりにくいおやつの選び方、おやつを与えるタイミング、ダラダラ食べを避ける工夫など、日常生活で実践できるアドバイスをお伝えします。

多くの小児科に力を入れている歯科医院は予防や食育などはやるが治療ができないケースが多い。複雑な治療になると大学などに送る。当院は複雑な高度な治療時により専門医が生きる。
近年、小児歯科に力を入れる歯科医院が増え、予防や食育への取り組みが充実してきました。しかし一方で、予防を中心とした診療を行う医院の中には、複雑な虫歯治療や神経の処置が必要になった際に、大学病院や専門機関へ紹介せざるを得ないケースも少なくありません。
当院では、小児歯科専門医が在籍しているため、乳歯の根管治療、歯髄保存療法、外傷への対応など、高度で複雑な治療まで院内で完結できます。
お子様にとって、慣れ親しんだ環境で、いつもの先生に診てもらえることは大きな安心につながります。予防から高度な治療まで、一貫してお子様の口腔の健康を守れる体制が、当院の小児歯科の強みです。
予防に努めていても、虫歯になってしまうことはあります。当院では、虫歯治療においてもお子様の負担を最小限にすることを心がけています。
「歯医者さんは痛い」というイメージを持っているお子様も少なくありません。当院では、痛みをできる限り抑えた治療を行っています。
Tell-Show-Do法は、小児歯科で用いられる基本的な行動調整法です。
「何をされるか分からない」という不安を取り除くことで、お子様は安心して治療を受けられるようになります。
お子様の歯並びや噛み合わせが気になる場合は、お気軽にご相談ください。
当院には矯正専門医が在籍しており、小児歯科専門医と連携してお子様の歯並びを管理しています。定期検診の中で歯並びの問題を早期に発見し、必要に応じて矯正専門医と相談しながら、最適な治療開始時期を判断します。
小児期の矯正治療は、顎の成長を利用できるため、大人になってからの矯正治療に比べて、治療期間の短縮や抜歯の回避ができる可能性があります。「まだ早いかな」と思わず、気になった時点でご相談いただくことをおすすめします。
※詳細は「小児矯正ページ」をご覧ください
小児矯正の治療内容、開始時期の目安などの詳細は、小児矯正の専門ページでご案内しています。
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成長期のお子様を対象とした矯正治療
お子様は遊びやスポーツの中で、転倒やぶつかりにより歯を怪我することがあります。
歯の外傷は、できるだけ早く適切な処置を受けることが重要です。

永久歯が完全に抜けてしまった場合は、歯を元に戻せる可能性があります。以下の手順で保存し、できるだけ早く(できれば30分以内に)ご来院ください。
乳歯が抜けた場合は、通常は再植しませんが、周囲の損傷がないか確認が必要なため、早めにご来院ください。
歯をぶつけた直後は何ともないように見えても、後から問題が生じることがあります。数週間〜数ヶ月後に歯の色が変わってきたり、歯茎が腫れてきたりすることがあります。これは、歯の神経がダメージを受けたサインです。
外傷を受けた場合は、その後の定期的な経過観察が重要です。当院では、外傷後のフォローアップ検診を行い、問題が生じた場合は早期に対応します。