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診療理念

私たちの原点、そして誇り

1945年、終戦直後の横浜西区——。

焼け野原の中、瓦礫が転がり、人々が明日の食べ物にも困る時代。そんな混乱と絶望の中で、鶴見歯科医院は産声を上げました。

戦後の騒乱期、まともな医療機器も、物資も、何もかもが不足していた時代です。それでも、私たちの初代は信じていました。「人々の笑顔を取り戻すことが、この街の復興の第一歩になる」と。痛みに苦しむ人々に寄り添い、一本一本の歯を大切に守ることが、希望を取り戻す力になると信じて、診療を続けてきました。

あれから80年。私たちは、患者様とともに歩んできました。

親子4代にわたって通い続けてくださるご家族がいます。赤ちゃんだった子が、親になり、そしてまたその子を連れて来院してくださる。この80年の歴史は、決して私たちだけで築いたものではありません。信頼してくださった患者様、地域の皆様、そして情熱を持って働いてくれたスタッフたち——すべての人々との「共同作業」で積み上げてきた、信頼という名の財産なのです。

「治療は、かけ算である」——私たちの哲学

鶴見歯科医院は、総勢およそ100人のスタッフからなる専門家集団です。

歯科医師40人以上、歯科衛生士20人以上、歯科技工士12人以上。それぞれが、自分の分野で高い専門性を持ち、責任感を持って治療に携わっています。

私たちがスタッフによく伝える言葉があります。

「治療は、かけ算だ」

虫歯の治療ひとつとっても、検査、診断、形成、型取り、技工、装着、調整——数え切れないほどの工程があります。歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士。それぞれが、それぞれの工程で100%の力を注ぎます。

なぜなら、この中に「0」の工程が一つでも入れば、どれだけ他の工程で素晴らしい仕事をしても、すべてが「0」になってしまうから。

これが、私たちのチーム医療です。一人ひとりが、自分の工程に誇りと責任を持つ。そして、全員が同じ方向を向いて、患者様の笑顔のために力を合わせる。

「正しい治療」よりも、「あなたにとっての最良」を

医学的に正しい治療が、必ずしも患者様にとって良い治療とは限りません。

これは、80年間で私たちが学んだ、最も大切なことです。

歯科治療は、選択肢が無限にあります。最新の技術、最高の材料を使えば、それが「正解」なのか?違います。患者様一人ひとりの生活があり、価値観があり、経済状況があり、将来への希望がある。

私たちは、患者様の人生に寄り添います。あなたが何を大切にしているのか、何に不安を感じているのか、どんな未来を描いているのか——それを理解しないまま、私たちの「正しさ」を押しつけることは、絶対にしません。

だから、鶴見歯科医院では、担当医制を取りながらも、必要に応じて複数の専門家がカンファレンスを行います。口腔外科医、矯正歯科医、審美歯科医、歯周病専門医、そして歯科技工士——それぞれの視点から、あなたにとってのベストを、一緒に考えます。

独りよがりの治療にならないために。あなたの声を、何よりも大切にするために。

4フロア、最新設備——でも、私たちは「町の歯医者」です

横浜メディカルセンタービルの4階から7階まで。

マイクロスコープ、歯科用CT、レーザー、CAD/CAMシステム、専用手術室——確かに、私たちは日本最大規模のクリニックです。デジタル技術も積極的に導入し、検査から治療、メンテナンスまで、すべてがデジタルでつながっています。

でも、スケールが大きくなっても、私たちの心は変わりません。

どのスタッフも、明るい笑顔で気さくに話しかけます。

担当医が合わなければ、遠慮なく変更を相談してください。歯科医師には言いにくいことも、担当の歯科衛生士に気軽に話してください。ベビーカーで来院しても、キッズスペースで子どもが遊んでいても、誰も気にしません。

私たちは、「大きな病院」ではなく、「大きな町のクリニック」でありたい。最先端の技術と、温かいおもてなしの心。その両方を、あなたに届けたいのです。

待たせない。無駄に通わせない。諦めない。

あなたの時間は、限られています。

だから、私たちは効率を徹底的に追求します。待ち時間を最小限に。通院回数も最小限に。でも、治療の質は決して妥協しない。

100人のスタッフがいるから、できることがあります。専門チームがいるから、ほとんどの治療が院内で完結します。歯科技工士が常駐しているから、微妙な調整もその場でできます。

そして、私たちは諦めません。

難しい症例、他院で断られた治療——私たちには、それに立ち向かう専門家がいます。インプラント、根管治療、歯周病治療、外科手術。必要であれば、同じビル内の内科クリニックとも連携し、全身の状態を把握しながら、安全に治療を進めます。

80年の歴史は、スタート地点に過ぎない

歯科医療は、日々進化しています。

80年前の治療法が、今日の治療法とまったく違うように、今日の「最善」も、10年後には古くなるかもしれない。だから、私たちは学び続けます。研鑽を怠りません。

若手歯科医師は、ベテランの背中を見て、切磋琢磨しながら成長します。独立していった歯科医師たちとも、ネットワークを築き、横浜を超えて、より多くの患者様に私たちの治療を届けたい。

80年の歴史は、私たちにとって誇りです。でも、それは終着点ではありません。

焼け野原から始まった私たちの旅は、まだ続いています。あなたの笑顔のために。あなたの人生の質を守るために。私たちは、これからも走り続けます。

鶴見歯科医院が約束すること

私たちは、あなたの口の中を健康に導き、幸せになってもらうことを、使命としています。

大きなクリニックだから、どんな先生が診てくれるのか不安——そんな声も聞きます。でも、安心してください。

若い歯科医師であっても、必ず他の歯科医師と症例検討を行います。複数の専門家の視点が加わることで、あなたにとってのベストな治療を提案します。歯科衛生士も担当制を取り、何でも話せる関係を築きます。

  • 規模が大きくても、心は一人ひとりに寄り添う。
  • 歴史があっても、常に革新を続ける。
  • 専門性があっても、謙虚に患者様の声を聴く。

これが、鶴見歯科医院の誇りであり、使命です。

1945年、戦後の横浜で始まった私たちの物語。

80年経った今も、その想いは変わりません。

あなたの笑顔が、私たちの喜びです。