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予防歯科

予防歯科とは

予防歯科とは

予防歯科の重要性と当院の基本方針

なぜ予防が必要なのか

虫歯や歯周病は、一度治療をしても再発するリスクが常に存在します。特に、治療した歯は天然の歯と比較して、詰め物や被せ物と歯の境界部分に細菌が侵入しやすく、二次カリエス(治療後の再発虫歯)が生じやすい傾向があります。

また、歯周病は自覚症状が少ないまま進行するため、気づいたときには重症化していることも珍しくありません。

予防歯科の目的は、こうした「再発」や「新たな発症」を未然に防ぐことです。毎日のセルフケアだけでは取り切れない汚れや、磨き残しが蓄積しやすい部分を、専門家が定期的にチェックし、クリーニングすることで、口腔内の健康を長期的に維持することができます。

特に、歯周病は全身の健康にも影響を及ぼすことが研究で明らかになっており、糖尿病や心血管疾患との関連も指摘されています。お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることにもつながるのです。

治療後も再発させないための
メンテナンス体系

当院では、「治療して終わり」ではなく、「治療後も再発させない」ことを重視した予防・メンテナンス体系を構築しています。

根管治療やダイレクトボンディング、歯周病治療など、どのような治療を行った場合でも、その後の定期的なメンテナンスを通じて、治療箇所の状態を継続的に確認し、問題の早期発見・早期対応を行います。

また、患者様一人ひとりのリスクを評価し、その方に最適なメンテナンス間隔や予防プログラムを提案しています。例えば、歯周病のリスクが高い方には短い間隔でのメンテナンスを、比較的リスクが低い方には適切な間隔でのメンテナンスを設定するなど、個別化されたアプローチを大切にしています。

当院の予防・
メンテナンスについて

当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルやお口の状態、ご希望に合わせてお選びいただけるよう、3つのメンテナンスメニューをご用意しています。メンテナンスにかける時間や費用、どこまで徹底的にケアしたいかなど、患者様ご自身のご希望に合わせてお選びください。

①保険メンテナンス

保険適用で受けていただけるメンテナンスです。リスク部位のチェックや口腔内衛生指導を中心に、お口の健康状態を確認していきます。

所要時間は30分程度です。担当制ではなく、その日に対応可能な歯科衛生士がケアを行いますので、比較的ご予約が取りやすく、定期的な受診を続けやすいのが特徴です。

お仕事や家事でお忙しい方、まずは定期的に通う習慣をつけたい方におすすめです。

保険メンテナンス

注意点

保険診療は治療を目的としているため、処置の範囲や順序に一定のルールがあります。

歯石やプラークの付着が多い場合は、保険の処置時間内に施術が終わらないこともあります。その際は、ドクターによる治療への切り替えや、自費メンテナンスへの変更をご提案させていただく場合がございます。

②パウダークリーニング

エリスリトール配合の微細なパウダーを歯面に吹き付け、着色汚れ(ステイン)やバイオフィルムを除去するクリーニングです。

所要時間は30分程度。縁上(歯ぐきより上に見えている部分)のバイオフィルムをしっかりと除去していきます。

従来のクリーニングと比べて歯を傷つけにくく、施術後は歯の表面が滑らかに仕上がります。

パウダークリーニング

パウダークリーニングが
おすすめな方

コーヒーや紅茶、ワインなどによる着色が気になる方、歯の表面のざらつきが気になる方、保険メンテナンスにプラスしてもう少ししっかりケアしたい方におすすめです。

※お口の中の状態によっては、完全に汚れを取りきれない場合があります。

③オーダーメイドメンテナンス(GBT)

GBT(Guided Biofilm Therapy)は、バイオフィルムを専用の染め出し液で可視化し、縁下(歯ぐきの中)まで含めて完全に除去する、自費専用の徹底したメンテナンスです。

所要時間は1時間。歯面だけでなく、歯肉のすき間や、被せ物・詰め物と歯の境目など、汚れが溜まりやすく見落としがちな部分まで、すみずみまで丁寧にクリーニングしていきます。染め出しによってバイオフィルムの付着部位を確認しながら処置を行うため、確実な除去が可能です。

保険診療では対応できない予防を目的とした施術を、患者様のご希望やお口の状態に合わせてオーダーメイドでご提案いたします。

担当衛生士制をご希望の方は、同じ歯科衛生士が継続してケアを担当することも可能です。お口の状態の変化を把握しながら、より細やかなサポートをいたします。ご予約の取りやすさを優先される方は、その日に対応可能な歯科衛生士によるケアもお選びいただけます。

オーダーメイドメンテナンスが
おすすめの方

  • インプラント治療を受けられた方、インプラントがお口の中に入っている方
  • 矯正治療中の方
  • ホワイトニングをされた方、ホワイトニング後の白さを維持したい方
  • お口の中に詰め物や被せ物が多く入っている方
  • むし歯や歯周病の予防をしっかり行いたい方
  • 高い予防効果と質の高いケアを求める方
  • ご自身に合ったセルフケアについてじっくりご相談されたい方
  • 歯を傷つけることなく汚れを落とし、滑らかな仕上がりを求める方

オーダーメイドメンテナンスをご希望の方は、ご予約時にお知らせいただくとスムーズにご案内できます。担当衛生士制をご希望の場合も、あわせてお伝えください。

インプラントをお使いの方へ

インプラントは天然歯と異なり、インプラント周囲炎などのトラブルを予防するために、より丁寧なメンテナンスが必要です。

当院では、インプラントをお使いの方向けに、パウダークリーニングを用いたインプラント専用メンテナンスをご用意しています。

歯面の汚れを落とすとともに、インプラント周囲や被せ物の状態をチェックしていきます。

より徹底したケアをご希望の方には、オーダーメイドメンテナンス(GBT)もおすすめです。

インプラント周囲だけでなく、残っているご自身の天然歯も含めたお口全体のバイオフィルムを除去し、インプラントと天然歯の両方を長く健康に保つサポートをいたします。

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GBTシステムが
従来のクリーニングと異なる点

GBT(Guided Biofilm Therapy)は、スイスのEMS社が開発した予防メンテナンスのプロトコル(施術手順)です。従来のクリーニングとは異なるアプローチで、より効果的かつ歯に優しいバイオフィルム除去を実現します。

従来のクリーニングの課題

従来のクリーニングでは超音波スケーラーや手用のスケーラーと呼ばれる金属器具を使用して、歯石を削り取る方法が一般的でした。

この方法は歯石除去には効果的ですが、硬い器具を歯に直接当てるため、歯の表面に細かな傷がつくことがあります。

また、器具が歯茎に触れることで痛みを感じたり、出血したりすることもありました。

従来のクリーニングの課題

染め出しとエアフローによる
低侵襲なアプローチ

GBTシステムでは、まず専用の染め出し液を使ってバイオフィルムを染色し、どこに汚れが付着しているかを目で見て確認できるようにします。

その後、エアフローという機器を使用して、微細なパウダー粒子を水と空気で歯面に吹き付け、バイオフィルムを除去していきます。

使用するパウダーはエリスリトールという天然由来の糖アルコールを主成分としており、歯や歯茎への刺激が非常に少ないのが特徴です。

染め出しとエアフローによる低侵襲なアプローチ

「可視化→除去→スケーリング」の
順序が効果を高める

この「まず染め出しでバイオフィルムを可視化し、エアフローで除去してから、必要に応じて最小限のスケーリングを行う」という順序が、GBTシステムの大きな特徴です。

バイオフィルムが付着したままスケーリングを行うと、バイオフィルムを歯周ポケットの奥に押し込んでしまう可能性がありますが、GBTではその心配がありません。

縁下のバイオフィルムにも対応

エアフローのパウダーは非常に微細なため、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の内部にまで到達し、縁下のバイオフィルムも効果的に除去できます。インプラントやセラミックなどの補綴物にも安心して使用でき、知覚過敏のある方でも比較的快適に施術を受けていただけます。

よくある質問

メンテナンスはどのくらいの頻度で受けるべきですか?
一般的には3〜4ヶ月に1回の受診をおすすめしていますが、お口の状態やリスクの高さによって適切な間隔は異なります。
むし歯や歯周病になりやすい方、インプラントや矯正装置が入っている方は、より短い間隔でのメンテナンスをおすすめすることがあります。担当の歯科医師・歯科衛生士がお口の状態を確認し、患者様に合った間隔をご提案いたします。
保険メンテナンスと自費メンテナンスの違いは何ですか?
保険メンテナンスは治療を目的とした診療であり、処置の範囲や順序に一定のルールがあります。
一方、自費メンテナンス(オーダーメイドメンテナンス)は予防を目的としており、患者様のご希望やお口の状態に合わせた柔軟なケアが可能です。また、GBTによる縁下までの徹底したバイオフィルム除去は自費診療のみで対応しています。
パウダークリーニングは痛くないですか?
エアフローで使用するパウダーは非常に微細で、歯や歯茎への刺激が少ないため、従来のクリーニングと比べて痛みや不快感が少ないのが特徴です。
ただし、知覚過敏が強い部位や歯茎の炎症がある部位では、多少の刺激を感じることがあります。施術中に痛みを感じた場合は、遠慮なくお申し出ください。
担当衛生士制とそうでない場合、どちらを選べばよいですか?
担当衛生士制では、同じ歯科衛生士が継続的にケアを担当するため、お口の状態の変化を細かく把握でき、より個別性の高いアドバイスが可能です。
一方、担当制でない場合は、ご予約が取りやすいというメリットがあります。まずは定期的に通うことを優先したい方は担当制なし、じっくり相談しながらケアを受けたい方は担当衛生士制がおすすめです。
歯石がたくさんついていると言われました。どのメンテナンスを選べばよいですか?
歯石やプラークの付着が多い場合は、まず歯周病の検査・治療が必要になることがあります。
保険メンテナンスの時間内では対応しきれないケースもあるため、まずはご来院いただき、お口の状態を確認させてください。状態に応じて、治療とメンテナンスの適切な組み合わせをご提案いたします。

特設サイトを見る

予防治療・メンテナンスの特設サイトを作成しておりますので、治療を検討されている方は是非一度ご覧ください。