歯周病治療は、まず詳しい検査から始まります。
歯周ポケットの深さの測定、出血の有無、歯の動揺度の確認、レントゲンやCT撮影による骨の状態のチェックを行い、歯周病がどこまで進んでいるかを正確につかみます。
歯周病治療は、細菌によって破壊された歯ぐきや骨の状態を食い止め、歯を支える土台を守っていく治療です。
鶴見歯科医院では、日本歯周病学会に所属するドクターと歯周病専門医を中心に、担当の歯科衛生士チームと連携しながら、検査から治療、その後のメンテナンスまでを一貫して担っています。
また、重度まで進んだケースでは歯周外科治療や抜歯が必要になることもあるため、外科処置を専門に手がける口腔外科医、失った歯を補う補綴を専門とする院長 一瀬とも院内で情報を共有しながら、お口全体を見据えて治療方針を立てています。
歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が、細菌感染によって少しずつ壊されていく慢性の病気です。困ったことに、初期のうちはほとんど自覚症状がありません。気づいたときにはかなり進んでいた、という方が本当に多く、そのため「沈黙の病気」とも呼ばれています。
「歯ぐきから血が出るけれど痛くないから」と何年も放置してしまう方が少なくありません。痛みが出てからでは、すでに骨がかなり溶けていることがほとんどです。
歯周病は進行度によって、大きく3つの段階に分けられます。
近年の研究から、歯周病はお口の中だけの問題ではなく、全身の健康にも深く関わることがわかってきました。
歯周病菌や炎症を引き起こす物質が血流に乗って全身を巡ることで、糖尿病の悪化、心臓や血管の病気のリスク上昇、妊娠中の方では早産や低体重児出産のリスクとの関連が指摘されています。
さらに、歯周病で歯を失うと噛む力が落ち、栄養の摂り方に影響が出るだけでなく、認知機能の低下との関連も研究が進んでいます。
補綴分野に強みを持つ当院から見ても、歯を失ってから入れ歯やインプラントで補うより、自分の歯を残せるうちに手を打つほうが、その後の生活の質はずっと保たれます。だからこそ、早期発見と早期治療を強くおすすめしています。
当院では、歯周病専門医の監修のもとで、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療の流れをあらかじめ明確にしています。
歯周病の進行度、歯周ポケットの深さ、骨がどれだけ溶けているかを詳しく検査し、「基本治療で改善が見込める症例」「ブルーラジカル(Blue Radical P‑01)などの新しい技術が有効な症例」「歯周外科治療が必要な症例」を分けて判断していきます。
このフローチャート管理を採り入れているのは、過剰な治療を避けつつ、必要な処置を必要なタイミングで届けるためです。各段階できちんと評価を行い、改善が見られなければ次のステップへ移るという進め方を、科学的な根拠に基づいて徹底しています。
当院が大事にしているのは、「とりあえず削る」「とりあえず切る」をしないことです。検査結果という共通の物差しがあれば、担当するドクターが変わっても判断がぶれません。
歯周病治療でも、予防歯科と同じように担当衛生士制を採用しています。
治療を始めてから、その後のメンテナンスまで、同じ歯科衛生士が一貫して担当します。こうすることで、患者さんのお口の中の変化を細かく把握でき、その方に合ったケアを続けていけます。
歯周病は、治療が終わったあとの管理がとても重要な病気です。
同じ衛生士が長く関わっていると、「この部分の磨き方がよくなった」「歯茎の色が落ち着いてきた」といった小さな変化に気づきやすくなります。再発の兆しを早い段階で拾えるのが、担当衛生士制の一番の強みだと考えています。
ブルーラジカルは、光触媒の力で細菌を殺菌・除菌する新しい歯周病治療の技術です。特殊な光触媒溶液を歯周ポケットの中に注入し、青色LEDの光を当てると活性酸素が発生し、歯周病菌を効果的に除菌します。
これまでの歯周病治療は、スケーリングやルートプレーニング(歯根面の清掃)といった、器具を使った機械的な清掃が中心でした。歯石やプラークを取り除くにはたしかに有効ですが、形が複雑な歯根や、器具が届きにくい深い歯周ポケットの奥底では、細菌を完全に取り切るのが難しいという限界がありました。
ブルーラジカルは、光触媒溶液が歯周ポケットの奥深くまで染み込むため、機械的な清掃だけでは届かない部分の細菌にもアプローチできます。ここが従来の方法との大きな違いです。
また、化学的な薬剤ではなく光触媒の作用を利用するので、耐性菌が生まれるリスクが低く、繰り返し使っても効果が続きます。
ブルーラジカルによる治療の大きな特徴は、「切らない・痛くない」という点です。
従来の歯周病治療では、中等度から重度の症例になると、歯茎を切開して歯根面を直接清掃するフラップ手術などの外科処置が必要になることがありました。
外科処置は効果的ではあるのですが、患者さんの体への負担が大きく、術後の痛みや腫れ、回復までの期間の長さがどうしてもネックになります。
ブルーラジカルは外科的な処置を伴わない治療で、歯茎を切ることなく歯周ポケットの中の細菌を除菌できます。
治療中の痛みもほとんどなく、麻酔が要らないことも多くあります。治療後の腫れや痛みも小さく抑えられるため、日常生活への影響が少なく、患者さんの負担をぐっと軽くできます。
ブルーラジカルはとても有効な治療法ですが、すべての症例に使えるわけではありません。当院では、歯周病専門医の診断のもとで、「非外科治療(基本治療+ブルーラジカル)で改善が見込める症例」と「外科治療が必要な症例」をはっきり分けています。
科学的な根拠に基づいて治療法を選ぶことで、患者さんにとって負担が少なく、それでいて効果のある治療を届けられると考えています。
歯周病治療は、まず詳しい検査から始まります。
歯周ポケットの深さの測定、出血の有無、歯の動揺度の確認、レントゲンやCT撮影による骨の状態のチェックを行い、歯周病がどこまで進んでいるかを正確につかみます。

軽度の歯周病(歯肉炎や軽度歯周炎)であれば、基本治療で改善できることがほとんどです。基本治療では、歯科衛生士によるスケーリング(歯石除去)、ルートプレーニング(歯根面の清掃)、そしてGBTシステムを使ったバイオフィルム除去を行います。
GBTシステムのエアフローは、歯や歯茎への負担が小さいうえにバイオフィルムをしっかり落とせるため、歯周病治療の初期段階でも積極的に使っています。
そして、患者さんご自身によるセルフケアの改善も欠かせません。担当の衛生士が、効果的なブラッシングの仕方や歯間ブラシ・フロスの使い方を丁寧にお伝えします。
基本治療後に再評価を行い、改善が不十分な部位や中等度以上の歯周ポケットが残存している場合には、ブルーラジカルによる治療を提案します。
ブルーラジカルは、基本治療だけでは除菌しきれなかった深部の細菌に対して効果を発揮します。

治療は通常、数回に分けて行います。歯周ポケットの中に光触媒溶液を注入し、青色LEDの光を当てることで歯周病菌を殺菌します。
治療時間は部位にもよりますが、1回あたり30分〜60分ほどです。治療後は歯茎の状態を観察し、炎症が落ち着いてきているか、歯周ポケットの深さが浅くなっているかを確認します。
ブルーラジカルによる治療でも改善が見られない場合、あるいは最初から重度の歯周病で外科治療が必要と判断される場合には、歯周病専門医による歯周外科治療を行います。
歯周外科治療には、フラップ手術や歯周組織再生療法など、症例に応じてさまざまな術式があります。
当院では、「通常治療 → ブルーラジカル → 専門医による歯周外科治療 → メンテナンス」という流れをあらかじめ決めており、各段階での評価を丁寧に重ねながら、その方に合った治療を進めていきます。
歯周外科治療の詳しい内容については、別途「歯周外科治療」のページをご覧ください。
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改善が困難な重度歯周病にも対応
歯周病治療が終わったあとは、定期的なメンテナンスへ移ります。歯周病は慢性の病気で、治療で一度よくなっても、適切なメンテナンスを続けなければ再発しやすい性質を持っています。
メンテナンスでは、歯周ポケットの状態確認、GBTシステムによるバイオフィルム除去、必要に応じてブルーラジカルによる除菌を続けて行います。
ブルーラジカルはメンテナンスの期間中も使えるので、進行を抑えたり再発を防いだりするのに役立ちます。担当の衛生士が継続的にサポートすることで、長期にわたって安定した状態を保っていきます。
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