自費口腔外科診療 口腔外科専門医による難症例・保険外診療
保険診療の口腔外科では
解決できない問題が、
なぜ生まれるのか
保険診療は、多くの患者様に標準的な医療を公平に届けるための仕組みです。一般的な顎関節症や粘膜のできもの、外傷といった疾患であれば、保険の範囲内で一定の対応ができます。
しかし、使用できる治療法・1回あたりの診療時間・検査の内容には制約があり、その枠に収まらない症例が一定数存在します。
「顎関節症・舌痛症」保険では対応しきれない代表的な症例
たとえば顎関節症では、保険診療における治療の中心は問診・噛み合わせの確認・マウスピース(スプリント)の作製のみで、顎の関節内部の構造まで踏み込んでしっかり検査し、直接治療を行う外科的なアプローチは、保険診療の枠内ではほとんど行われません。
舌痛症(舌に炎症がないにもかかわらず、灼熱感や痛みが続く疾患)や複雑な粘膜疾患においても、原因の特定に時間がかかる場合は保険では採算が合わず、「対応が難しい」と断られてしまうケースがあります。
複数の医療機関をたらい回しになりながら、いまも解決策が見つかっていない方は少なくないのが現状です。
当院の口腔外科診療(自費診療)は、こうした保険診療では十分に対応できない症例に対して、口腔外科専門医が時間をかけて向き合うための枠組みです。「他の医院では断られた」「原因が分からないまま何年も経ってしまった」という方を対象としています。
元大学病院口腔外科
センター長が担当する、
高度専門外科診療
当院の口腔外科医は、元大学病院の口腔外科センター長として、口腔がんの手術や顎骨内の難手術を数多く執刀してきた経歴を持ちます。
日本口腔外科学会が認定する「口腔外科専門医」の資格を取得しており、この資格は口腔外科領域における知識・技術・臨床経験を学会が審査した上で与えられるものです。取得者は全国でも限られています。
口腔外科医の技術力は、経験してきた症例の数と難易度によって大きく異なります。大学病院の口腔外科には、一般の歯科クリニックでは対応できないレベルの難症例が各地から紹介されてきます。そのなかでセンター長として診療をリードしてきた経験は、資格の有無とは別次元のものです。
「マウスピースを作るだけ」とは
一線を画す技術
顎関節症の治療で一般の歯科医師(GP)が提供できるのは、主に噛み合わせのチェックとマウスピースの作製です。これは決して間違いではありませんが、それで改善しない症例も多く存在します。
当院の口腔外科医が行うのは、顎関節の内部構造を外科医として熟知した上で行う「マニピュレーション(徒手的関節操作)」です。一般的なマウスピース治療とは異なる、関節円板に直接アプローチする手技であり、口腔外科医としての豊富な手術経験があってはじめて精度高く実施できるものです。
マニピュレーション(徒手的関節操作)とは?
ずれてしまった関節円板を、医師が手指で顎の外側から圧をかけながら動かすことで、正しい位置に戻そうとする手技です。
顎の関節内には「関節円板」というクッション状の軟骨組織があります。これが前方にずれると口が引っかかって開かなくなったり(クローズドロック)、開けたときにカクカクと音がしたりします。
マウスピースはこのずれを「悪化させない・進行させない」ための治療ですが、マニピュレーションは「ずれた円盤を物理的に戻す」直接的なアプローチです。
顎の内部構造を正確に把握していないと、どこにどう力をかけるかが判断できないため、口腔外科の手術経験が豊富な医師でなければ精度よく実施できません。
口腔がんの手術経験があるからこそできる、精度の高い診断
口腔がんを疑う所見を正確に読み取るには、粘膜の色の変化・硬さの異常・形状の違和感を組み合わせて評価する感覚が必要で、これは実際の症例経験から積み上げられるものです。口腔がんの手術に多数携わってきた経験が、検診の精度に直結します。
自費口腔外科診療で対応できる
4つの疾患
顎関節症へのマニピュレーション。保存的治療で改善しなかった方へ
顎関節症は、口を開けたときの痛みや引っかかり、開口制限(口が大きく開かない)、顎のだるさなどを引き起こす疾患です。マウスピースや生活習慣の見直しといった保存的な治療が一般的に行われますが、これで改善しない症例も存在します。
当院の口腔外科医が行うマニピュレーションは、関節の内部構造を知り尽くした外科医の手技によって、ずれた関節円板の位置修正を試みるアプローチです。
外科的な知識と経験を持つ医師でなければ、解剖学的な精度でこの操作を行うことは難しいといえます。長年マウスピースを使い続けても症状が改善しないという場合、治療の選択肢として検討する価値があります。
専門医による口腔がん検診。細胞診まで対応
口腔がんは日本における罹患数が多くないため、一般的な健康診断の項目に含まれることはほとんどありません。しかし、早期に発見できれば治癒率が大幅に高まる一方で、発見が遅れれば生命に関わる可能性もある疾患です。
自費口腔がん検診では、視診・触診による精密な確認に加え、必要と判断された場合には細胞診(粘膜の細胞を採取して顕微鏡で調べる検査)まで対応しています。
細胞診は検診費用に含まれており、レントゲン検査が必要な場合のみ別途費用が発生します。治らない口内炎が2週間以上続いている、口の中に気になるしこりやただれがあるという場合は、早めの受診が重要です。
舌痛症・粘膜疾患。原因が特定できず悩んでいる方へ
舌痛症は、舌に目で見える炎症や傷がないにもかかわらず、じりじりとした灼熱感・ひりつき・痛みが持続する疾患です。原因が多岐にわたるため(ストレス、自律神経の乱れ、ホルモンバランス、薬の副作用など)、複数の診療科を受診してもはっきりした診断がつかないケースが多く見られます。
粘膜疾患全般においても、良性の病変から悪性腫瘍まで多様な病態が含まれ、経験を積んだ口腔外科医による精密な評価が重要です。
大学病院での豊富な臨床経験をもとに、症状をヒアリングしながら、必要な検査を組み合わせて原因の特定にあたります。
精神的・心理的な要素が絡む難症例への対応
口腔外科領域には、強い不安や恐怖心から通常の診療が困難な方、複数の症状が重なり整理が難しい方、長年にわたり多くの医療機関を受診しても解決しなかった方など、精神科領域に近い対応が求められる難症例が一定数存在します。
こうした症例では十分な問診と経過観察の時間が不可欠ですが、保険診療では1回あたりの診療時間に限界があり、「対応が難しい」と判断されてしまうことがあります。自費診療という形でしっかりとした診療時間を確保することで、診断と治療方針の決定に向けて向き合います。
気になることがあれば、まずは初診にてご相談ください。
診療の流れと料金
自費口腔外科診療は「事前予約制」です。通常の保険診療とは別枠で診療時間を設けています。
初診
問診・視診・触診をはじめとした詳細な診察を行い、症状の経過・治療歴・お悩みをヒアリングした上で、現状の評価と今後の方針をご説明します。
| 初診料 | 20,000円(税込) |
|---|---|
| 対応疾患 |
顎関節症(マニピュレーション)、 口腔がん検診(細胞診込)、 舌痛症、 粘膜疾患 |
※レントゲン検査が必要と判断された場合は別途費用が発生します。
再診
再診は20分単位での診療となります。
| 再診料 | 5,000円 / 20分(税込) |
|---|
その他
- ナイトガード(マウスピース)の作製は別途料金が発生します
- 細胞診の結果によっては、追加の検査や処置が必要になる場合があります
- 治療内容によっては保険診療に切り替えて対応できる場合もありますので、初診時にお申し出ください
よくある質問
- 保険診療の口腔外科と、自費口腔外科診療は何が違うのですか。
- 保険診療は国が定めた基準の範囲内で診療が行われるため、使用できる治療法や診療時間に制約があります。自費診療はその制約に縛られない形で、十分な時間をかけて診察・治療を行う枠組みです。
当院の口腔外科専門医は元大学病院センター長であり、保険では対応が難しい高度な手技や難症例にも対応しています。 - 初診の20,000円には何が含まれますか。
- 問診・視診・触診による詳細な診察と、治療方針のご説明が含まれます。口腔がん検診については細胞診の費用も含まれています。
ただし、レントゲン検査が必要と判断された場合は別途費用が発生します。ナイトガードの作製が必要な場合も同様に別途料金となります。 - 顎関節症でマウスピース治療を続けているが、改善しない。相談できますか。
- 対応しています。マウスピースによる保存的治療で改善が見られない症例に対しては、マニピュレーション(徒手的関節操作)という選択肢があります。
顎関節の外科構造を熟知した口腔外科専門医による手技のため、一般的な噛み合わせ調整とは異なるアプローチです。 - 口腔がん検診はどのような流れで行われますか。
- 視診(目で確認する検査)と触診(指で触れて確認する検査)を組み合わせ、口腔内全体を丁寧に評価します。
異常が疑われる部位がある場合には、細胞診(粘膜の細胞を採取して顕微鏡で調べる検査)を実施します。細胞診の費用は初診料20,000円に含まれており、レントゲン検査が必要と判断された場合のみ別途費用となります。 - 舌が痛いのですが、歯科で診てもらえるものですか。
- 舌痛症は口腔外科が対応できる疾患のひとつです。原因が多岐にわたるため他科で「原因不明」と言われるケースも少なくありませんが、口腔外科専門医として改めて診察いたします。


